下落に向かう。
デイトレ目線における戻り売りが極めて有効な局面である。テクニカル面において、直近で維持していた80,000ドルの節目を明確に割り込んでおり、現在は77,300ドル近辺での揉み合いに終始している。直近の上昇トレンドラインは完全に崩壊しており、短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に突き抜けるデッドクロスが確定した。これにより、短期的な目線は完全に下方向に固定された。21時のロンドンフィックスおよびニューヨーク市場の本格参入に向けて、この割り込みを契機とした戻り売り圧力が強まる。
需給面では、これまで相場の下支えとなっていたビットコイン現物ETFからの資金流出(売り越し)が明確に継続しており、機関投資家の利益確定売りが相場の上値を重くしている。米国株(S&P500やナスダック)が最高値圏にあるにもかかわらず、ビットコイン単体でこの売りが出ている事実は、リスク資産内での資金シフトが発生している証拠である。市場の流動性が低下する中で、大口の売り注文(クジラの利確)を吸収するだけの買い板が薄く、ブレイクした下方向に価格が走りやすい需給環境にある。
地政学リスクの観点では、ホルムズ海峡を巡る緊張状態の継続が、原油価格の高止まりを通じてインフレ再燃懸念を煽っている。これが米連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派姿勢維持(高金利の長期化)を想起させ、米10年債利回りと米ドルインデックスの上昇を招いている。ドル高局面において、投機性の高いビットコインは真っ先に資金回収の対象となる。地政学的な不穏さは、ビットコインへの避難買いではなく、ドル現金への回帰を促す下落要因として機能する。
したがって、これら3つの要因が重なる今夜21時以降は、反発の勢いが極めて弱く、直近安値である76,000ドル、さらにはその下のサポートラインを目指して売り崩される展開を想定する。
【現在時刻】2026年5月20日 20時46分(日本時間)


