BTCUSDは、下落へ向かう。
日足チャートを見ると、5月上旬に達成した上昇チャネル突破の勢いは完全に消失しており、現在は77,000ドル近辺での上値の重い展開が続いている。200日移動平均線が位置する83,000ドル付近が強固なレジスタンスライン(上値抵抗線)として機能しており、この水準を突破できない焦燥感から、日足ベースでの短期的な下落トレンドへの回帰が明確である。
需給面においては、直近5日間で17億ドルに達したスポット米国ビットコインETFからの断続的な資金流出が最大の押し下げ圧力となっている。価格が保有者の平均取得コストである83,000ドルに近づくたびに、損失回避および同値撤退のクジラ(大口投資家)による売り圧力が激化する構造だ。買い手の買い支え意欲を売り圧力が完全に凌駕しており、需給バランスは売り手優位に傾いている。
地政学リスクの観点では、米国とイラン間の和平交渉を巡る不透明感が拭えず、これが金融市場全体の不確実性を高めている。投資家は暗号資産のようなリスク資産のポジションを縮小し、国債利回りの上昇も手伝って資金をより安全な資産へと退避させる動きを加速させている。
テクニカル面でも短期的な流動性クラスタが下方の75,000ドルおよび73,000ドルに集中しており、現在の価格帯に維持されるだけの買いエネルギーが残されていない。21時からの市場参加者の本格化に伴い、これらの下方サポートラインを目がけた下落基調が強まる。
日本時間【2026年5月22日 20時18分】


