下落リスクが上値余地を上回る局面と見ている。
現在BTC/USDは約77,000ドル近辺。日足で見ると、2月の高値圏からの戻しで80,000ドルを一時奪取したが、その後跳ね返されており、「出戻り売り」の構造が明確になっている。80,000ドルがレジスタンスとして機能しており、そこを明確に上抜けるには需給面での強い継続買いが必要だが、今週(5月18日前後)の地政学リスクによるリスクオフで先週はETF資金フローが10億ドル超の純流出に転じた。これが重い。
日足チャートでの判断:
- 上昇チャネルを下方ブレイクした後の戻り局面にある
- 74,000〜74,200ドルがサポートゾーンとして意識されているが、下からのサポートは薄い
- 上値は81,500ドル近辺がレジスタンス帯。ここに到達するだけの力が現時点でない
需給面:
- ETFが5月1日までは構造的な積み上げ買いをしていたが、中東情勢(ペルシャ湾エネルギー施設攻撃報道、ホルムズ海峡懸念)によってリスクオフに転換した
- ロング・クラスターが74,700ドル付近に3.4億ドル規模で積み上がっており、これが崩れると下へのカスケードが起きやすい構造
地政学:
- イランとの交渉が停滞し、米国の対イラン強硬姿勢が継続中。原油は115ドル超という水準は、株・クリプト共にリスク資産にとってネガティブな地合い
- この状況下で今夜21時のNY時間午前(米東部時間8時)という時間帯は、機関投資家が本格的に動く時間帯でもあり、BTCにとっては売り圧力が出やすいウィンドウ
今夜21時以降の短期方向感:レンジ下限(74,000〜74,700ドル)テストの可能性を見ている。 仮にそこを明確に割り込むようなら70,000ドルに向けた動きが視野に入る。逆に77,500〜78,000ドルを回復・維持できれば中立に修正するが、現時点ではその蓋然性は低い。ショートバイアスで臨む局面。
【現在時刻】2026年5月21日 20:43 JST


