寄り付きは上、その後60,300円前後で失速して上値重い展開。下値は59,500円がメドで、FOMC議事録タカ派なら再びそこまでの下落を覚悟。

上値は重い、ただし売り一辺倒にもなりにくい局面。方向感としては「上寄り→上値が重く失速」シナリオが本命。

前日(5/20)の現物日経平均は786円安で6万円割れ。先物(5/20 13:25時点)は59,720円と−1,160円。金利高(長期金利が一時2.8%と約30年ぶりの高水準)が主な下落要因で、この地合い自体は重し継続。

ただし決定的な押し上げ要因が出た。NVIDIAの決算が市場予想を大きく上回り、次四半期ガイダンスも売上高910億ドルと予想873億ドルを超過。時間外では一時乱高下したものの、好業績の内容自体はアドテスト・東京エレクトロン・信越化学など国内半導体関連への買い戻し圧力を生む。

また5/21早朝にFOMC議事録(4/28〜29開催分)が公表。内容次第だが、パウエル退任後のウォーシュ新FRB体制で「タカ派維持か、中立転換か」の判断が相場に直撃しうる変数。金利上昇継続なら上値はすぐ押さえられる。

需給面では、5/20に6万円台を割り込んでショートが積み上がった可能性が高い。9時寄り付きは59,700〜60,000円近辺でNVDA通過の安堵感から一時的にショートカバーが入り、60,000円〜60,300円まで戻す場面が来やすい。ただし長期金利高というファンダメンタル要因が変わっていない以上、60,300円〜60,500円より上は機関の売りが厚いと見ており、そこで頭を抑えられる公算が大きい。

デイトレ戦略としては、9時寄りを売りでとるよりも、最初の5〜15分の上昇(ショートカバー)を買いで乗り、60,300円前後に達したらさっさと利確して後は様子見が現実的。午前中に金利関連の悪材料(FOMC議事録タカ派読まれ、国内長期金利続騰)が重なれば、60,000円割れ再試験も十分あり得る。

地政学面では中東の米・イラン交渉が決裂局面で、原油高→インフレ圧力の構図が変わっておらず、これが長期金利を押し上げているベースとなっているため、一段の悪化は上値をさらに抑制する。

結論:寄り付きは上、その後60,300円前後で失速して上値重い展開。下値は59,500円がメドで、FOMC議事録タカ派なら再びそこまでの下落を覚悟。


【現在時刻】2026年5月21日 午前8時23分(日本時間)