本日9時以降のドル円:戻り売りバイアス、ただし上値トライの可能性を内包した難しい地合い

状況が十分に把握できました。以下が私の本音の相場観です。


【結論】本日9時以降のドル円:戻り売りバイアス、ただし上値トライの可能性を内包した難しい地合い

現在のドル円は159円前後。NY市場では前日に原油高を材料に続落し、158円80〜90銭で引け、一時159円台をつけた。

テクニカルで整理する。

158.60円がサポートへの転換が焦点で、21日線は158.20前後。158円を下抜けると157.88(半値戻し水準)へのトライが視野に入る。上値については、10日線(157.83円)と100日線が上値を抑え、MACDがデッドクロス・マイナス圏入りで全体として売り優勢の地合い。戻りは157円台前半〜後半のレジスタンス帯で重くなりやすく、反発しても157〜158円台前半での売り圧力が意識される。ただし足元の水準が既にそのレンジの上限付近にあることを鑑みると、上値余地は極めて薄い。

需給面を見ると、158円付近の売り注文が分厚く、160円付近にも特に厚い売り板が積み上がっている。逆に155円付近と154円付近には厚い買いが存在する。つまり現在の159円近辺は「厚い売り板の手前」に位置しており、上抜けには相当のフローが必要。

地政学面が最大の不確定要因。WTI原油先物は18日に109ドル台まで上昇し、110ドルが射程圏。IEAによれば世界石油在庫は記録的な取り崩しペースとなっており、エネルギー供給懸念と在庫リスクが強く意識されている。原油高はドル高・円安圧力ではあるが、日本のエネルギー輸入コスト増加による円売り需要は実需であり、相殺されにくい。

一方で介入リスクが上値に蓋をする。政府は1ドル160円を防衛ラインに定めているとみられ、4月30日には2024年7月以来となる円買い介入を実施、5兆円規模と推測されている。現在159円台は介入警戒ゾーンにほぼ到達しており、ここから強引に上を買い上がる動きは出にくい。

また、日本の長期金利が一時2.8%に達し、29年半ぶりの高水準となっていることも見落とせない。日本の長期金利上昇は円高材料であり、日銀の6月利上げ観測と相まって円売り一辺倒になれない地合いを作っている。

デイトレ目線の結論:

9時の仲値通過後に実需のドル買いが一巡するまでは上値を試す可能性があるが、159.50円前後では積極的に売り方が出てくると見る。方向感としては円高方向(ドル安)に引き戻される展開を本命視。158.20〜158.00円を日中の下値メドとして意識。ただし原油が一段高・イランリスクが再燃すると160円方向への急伸もあり得るため、ロングで飛び乗るのは極めてリスクが高い。売りは利益確定を早め、損切りをタイトに設定する日。


【現在時刻】2026年5月20日 水曜日(日本時間、照会時点)